貴乃花部屋の現在と消滅の真相|弟子たちの今と跡地、元親方の最新動向
平成の大横綱・貴乃花が一代年寄として情熱を注ぎ、数々の旋風を巻き起こした「貴乃花部屋」。2018年秋に日本相撲協会を電撃退職し、部屋が忽然と姿を消してから年月が経ちました。大相撲界の勢力図が激変を続けるなか、かつて角界の台風の目だったあの稽古場や弟子たちは今、どうなっているのでしょうか。
看板力士として土俵を沸かせた貴景勝の足跡や弟子たちの移籍先での奮闘、江東区東砂にあった旧部屋跡地の劇的な変貌、そして元貴乃花親方(花田光司氏)自身の再婚劇と現在の活動まで、ファンが今最も知りたい疑問を余すところなくお届けします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:貴乃花部屋は2018年に電撃消滅し、江東区東砂の部屋跡地は建物が解体・売却され、現在は住宅用地として街の風景に溶け込んでいる
- 要点2:弟子たちは千賀ノ浦部屋(現・常盤山部屋)へ移籍し、筆頭弟子の貴景勝は大関へ昇進、数々の優勝を果たしたのち現役を引退して年寄「湊川」として後進を育成している
- 要点3:元貴乃花親方(花田光司氏)は2023年に初恋相手の一般女性と再婚し、相撲の普及活動や青少年育成、メディア出演など独自の道を力強く歩んでいる
【消滅の経緯】貴乃花部屋はなぜ幕を閉じたのか?相撲協会退職の真相
相撲史に残る大波乱となったのが、2018年9月25日に開かれた元貴乃花親方の電撃引退会見でした。弟子たちを我が子のように慈しみ、妥協なき稽古で知られた名門・貴乃花部屋がなぜ突如として消滅しなければならなかったのか、その決定的な引き金は相撲協会との長きにわたる路線対立にありました。
発端は2017年秋に発生した元横綱・日馬富士による元幕内・貴ノ岩への傷害事件です。元貴乃花親方は協会の危機管理委員会ではなく警察への被害届提出を優先し、協会執行部との溝を決定的に深めました。その後、内閣府への告発状提出や理事選落選、相撲協会による階級降格処分など対立は泥沼化。最終的に協会側が打ち出した「すべての親方は既存の5つの一門のいずれかに所属しなければならない」という方針が、無所属を貫いていた元親方を完全に追い詰める形となりました。
記者会見で元親方は、「告発状の内容は事実無根であることを認めなければ一門への所属を認めず、所属できなければ部屋の力士は土俵に上がれなくなるという有形無形の圧力を受けた」と激白。弟子たちが相撲を続けられる道を確保するため、自らが身を引くという「断腸の思い」による引退届の提出でした。この一連の貴乃花部屋の消滅経緯は、角界の旧態依然とした体質と改革派の衝突劇として、今なお語り継がれる歴史的転換点となっています。
【現在の様子】旧貴乃花部屋の跡地はどうなった?江東区東砂のいま
かつて早朝から激しいぶつかり稽古の音が響き、多くの見学者や報道陣で賑わった東京都江東区東砂の旧貴乃花部屋。部屋の閉鎖後、あの広大かつ堅牢な施設はどうなったのか、現地を追うと大きな時代の変化が見えてきます。
部屋の解散後、敷地と建物は元親方の個人資産整理や諸経費の清算などを背景に売却手続きが進められました。地下に広大な稽古土俵を備え、重厚な鉄骨造を誇った巨大な建物は解体工事が行われ、長年親しまれた「貴乃花部屋」の看板とともにその物理的な姿を完全に消すこととなりました。
現在、旧貴乃花部屋の跡地は分譲住宅や生活空間へと姿を変えています。近隣を歩いても、かつて平成の大横綱が弟子たちと汗を流し、土俵の鬼たちが覇を競っていた面影を直接見出すことはできません。しかし近隣住民の間では、「朝早くから力士たちがランニングしていた」「親方が自転車で見回りをしていた」といった当時の記憶が、下町の温かな思い出として今なお大切に語り継がれています。
【弟子たちの移籍先】千賀ノ浦部屋から常盤山部屋へ受け継がれた魂
親方の退職に伴い、最も懸念されたのが残された力士たちの処遇でした。当時、貴乃花部屋に所属していた貴景勝、貴ノ岩、貴源治、貴健斗ら所属力士をはじめ、呼出や世話人を含む計10名以上の関係者は、同じ旧貴乃花一門であった千賀ノ浦部屋(師匠は元小結・隆三杉)へと一括で移籍することになりました。
千賀ノ浦親方は「弟子たちに何の罪もない。相撲に打ち込める環境を守る」と快く受け入れを表明。突然の環境変化に戸惑う力士たちを温かく迎え入れました。移籍に伴い部屋の規模は急拡大し、激しい稽古の熱気はそのまま新天地へと移植される形となったのです。
その後、2020年11月に名跡交換が行われ、千賀ノ浦部屋は「常盤山部屋」へと改称されました。部屋の看板や拠点は変われど、元貴乃花親方が徹底して叩き込んだ「真っ向勝負の立ち合い」「礼儀作法」「徹底的な四股・鉄砲」という土台は失われることなく、常盤山部屋の確固たる柱として脈々と受け継がれていきました。
【貴景勝の軌跡と現在】大関昇進から引退、そして年寄「湊川」としての歩み
貴乃花部屋出身の力士の中で、最もめざましい足跡を残したのが貴景勝です。移籍直後となる2018年11月場所で幕内初優勝を飾り、天に向かって師匠への感謝を捧げた姿は日本中を感動させました。その後、猛烈な押し相撲を武器に大関へと駆け上がり、通算4度の幕内最高優勝を記録するなど、平成から令和へと移り変わる土俵の主役を務め上げました。
しかし、相手の強烈な当たりを受け止め続けた首や膝の怪我は深刻で、満身創痍の土俵生活が続きました。不屈の闘志で幾度もカド番を脱出したものの、2024年秋場所、持てる気力を振り絞った末に惜しまれつつ現役引退を発表しました。
現役を退いた貴景勝は、年寄「湊川(みなとがわ)」を襲名。常盤山部屋付きの親方として指導者の道へ進みました。土俵上で一切の妥協を許さなかった師匠・貴乃花の教えと、自身が極めた突き押しの技術を、次世代の若手力士たちへ熱心に伝承しています。愚直に前へ出る相撲哲学は、湊川親方という新たな指導者の姿を通じて今も力強く生き続けています。
【元貴乃花親方の現在】花田光司氏の私生活と活動|初恋相手との再婚と今
日本相撲協会を去った元貴乃花親方は、本名の「花田光司」として第二の人生を切り拓いてきました。角界を離れた直後はテレビ番組への出演やCM起用、絵本の執筆など多方面で話題を集めましたが、その根底にある「子供たちに体を動かす喜びを伝えたい」という想いは一貫しています。
現在は、一般社団法人を通じたスポーツ普及活動や、全国各地での講演活動、青少年に向けた相撲教室の開催など、土俵の外から日本古来の礼節や身体文化を伝える活動に注力しています。かつてのような協会政治の渦中から離れ、晴れやかな表情で子どもたちに稽古をつける姿が印象的です。
さらに世間を驚かせたのが、2023年9月に明らかになった再婚の真相でした。お相手はなんと、元親方が十両時代(10代の頃)に交際していた1歳年上の一般女性(初恋相手)。約30年以上の時を経て運命的な再会を果たし、婚姻届を提出したというドラマのような純愛劇は大きな話題を呼びました。波乱に満ちた半生を乗り越え、現在は穏やかで充実した私生活を送りながら、自らのペースで精力的な発信を続けています。
【大相撲最新ニュース】貴乃花の「教え」は令和の角界にどう息づいているか
貴乃花部屋という組織自体は消滅したものの、元親方が残した足跡は現在の大相撲界において決して色褪せていません。特に注目すべきは、彼が情熱を傾けた「押し相撲の本質」と「徹底した礼道」が、現代の力士たちにも多大な影響を与え続けている点です。
常盤山部屋では、湊川親方(元貴景勝)を中心に、頭から当たって一気に前へ出る愚直な押し相撲が伝統として定着しています。大型化が進む現代の角界において、小柄や中背であっても愚直な鍛錬で横綱・大関を倒す相撲道は、貴乃花部屋の遺伝子そのものです。
また、元貴乃花親方が理事時代に推進しようとした審判技術の向上やガバナンス改革の精神は、時を経て現在の日本相撲協会の運営にも部分的に取り入れられています。形こそ残らなかったものの、貴乃花が目指した「土俵の充実と近代化」という志は、形を変えて令和の相撲界の奥深くに浸透しています。
【貴乃花部屋 現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:貴乃花部屋の跡地は現在どうなっていますか?一般人が見学できる施設はありますか?
A1:東京都江東区東砂にあった旧貴乃花部屋の建物はすでに解体・売却されており、現在は一般の住宅用地となっています。記念館や資料館などの観光施設は併設されていないため、内部の見学等はできません。
Q2:元貴景勝以外の貴乃花部屋出身の力士たちは、現在どうしていますか?
A2:移籍先の千賀ノ浦部屋(現・常盤山部屋)で奮闘を続けた力士たちの進路は様々です。貴ノ岩や貴源治などは不祥事や怪我により角界を去ることとなりましたが、貴健斗のように土俵で奮闘を続けた力士もおり、それぞれの場所で第2の人生や現役生活を歩んでいます。
Q3:元貴乃花親方が今後、日本相撲協会に復帰する可能性はありますか?
A3:2026年現在において、元親方が日本相撲協会へ復帰する可能性は極めて低いとみられています。本人はすでに年寄名跡を手放しており、現在は花田光司氏として民間の立場から相撲文化の普及や青少年育成に携わっており、外側からスポーツ界に貢献する姿勢を崩していません。
まとめ:時代を超えて継承される貴乃花部屋の遺産
電撃的な退職会見と部屋の消滅から年月が経ち、旧貴乃花部屋の建物自体は姿を消しました。しかし、そこで育まれた相撲への誇りと魂は、決して霧散したわけではありません。
筆頭弟子だった貴景勝が大関として土俵を牽引し、引退後も湊川親方としてその教えを次世代へ伝えていること。そして元親方自身が初恋の伴侶とともに穏やかな生活を築き、新たな形で相撲文化を広めていること――。貴乃花部屋という伝説の稽古場は、人々の心とこれからの大相撲の歴史の中に、確かな軌跡として生き続けています。 (出典: 貴乃花部屋 現在(Yahoo!ニュース))